この章では条件分岐について説明します。
たとえば、生活の場面で誰しも、もし、今日財布にお金が1万円あったらフランス料理にして、2万円あったら中華料理にすると判断していますが、プログラムでもこのような表現ができるのです。
このように条件によって表現を変えることを条件分岐と言います。
条件分岐にはifを使うのですが、このifは英語での「もしも」と同じです。
では例をみてみましょう。 ifの基本構文は以下の通りです。 条件式が条件を満たしていればtrueを返し、条件を満たしていないならばfalseを返します。
そして、trueの時にif文が実行されます(true,falseについては後ほど説明します)。
「条件式が条件を満たしていれば」の意味は「変数bの15000は10000より大きい」ので、条件を満たしていると考えるのです。
その結果、「フレンチを食べる」が実行されます。
条件式には下の表のようにとか などをやのような比較演算子を使って表現します。 比較演算子とは比較を表す記号を意味します。
「a == b」と「a === b」の違いについて説明します。
a == bはaとbが違う型であるならば、どちらかの型に統一されて比較されます。
つまり、型の自動変換が起こります。
a === bはaとbが違う型でも型を自動変換することなく比べます。 aは整数型で、bは文字列型ですが、「a == b」では自動で型の変換が起こるのでtrueです。
「a === b」は型の変換をしないで比べるのでfalseです。
次の例をみてみましょう。 結果は「条件OK」です。
では何がtrueで、何がfalseなのかを見てみましょう。
この例では変数aは2より大きいので、条件を満たしているのでtrueになります。
逆に条件を満たしていないならばfalseになり、if文は実行されず無視されます。
trueのことを真といい、falseのことを偽ともいいます。
次の例の場合はどうでしょう。 結果は何も表示されません。
なぜかといいますとの部分が条件を満たしていないからです。
つまりfalseになり,ブロックの中が実行されません。
次の例を見てみましょう。 これまでは条件式に比較演算子を使ってきましたが、 のような書き方も出来ます。 この例の場合は条件式はtrueです。
変数aは1でtrueなので、文が実行されます。
JavaScriptのfalseは以下の通りです。
false以外の値はすべてtrueです。 Stringのはfalseではありません。
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