この章では算術演算子について説明します。
算術演算子は簡単に言いますとプログラムの中で足したり、引いたり、計算するための演算子です。 では例をみてみましょう。掛け算、割り算は足し算、引き算より先に計算します。
「1+3+6」のように同じ演算子同士であるならば左から計算する仕組みになっています。
この仕組みを左結合と言います。
また、足し算から計算したい場合はのようにカッコを付けるとその場所が初めに計算されます。
これは算数でも同じです。 整数同士の割り算と違って小数点の含まれる割り算では小数点まで表示されます。
次の自動変換の規則を参考にしてください。 次の例では大きい型の変数を小さい型の変数に入れるとどうなるのかを説明します。結論から言いますとエラーになります。 このようにlong型からsbyte、short、intには変換できません。
エラーの内容は以下の通り表示されます。 以下の表は「変換元」の型が自動変換できる型(変換先)を示しています。
先ほど説明した自動変換の規則をより分かりやすくするために表にしました。 1例をあげるとintからlng, float, double, decimalには自動変換できますがlong, float, double, decimalからintには自動変換できないと言うことです。
先ほどの例ではlong型からsbyte、short、intには暗黙的に自動変換できませんでしたが、明示的には変換することは出来ます。
これをキャストと言います。
ではキャストの例を見てみましょう。 この例ではlong型であるaをintやsbyteやshortにキャストしているので、int型の変数d やsbyte型の変数bやshort型の変数cに代入することが出来ます。
カテゴリー: Cシャープ
エスケープシーケンスについて知ろう
データ型について知ろう
この章ではデータ型について説明します。
変数は入れ物に例えましたが、その入れ物はどんな種類のデータを入れる入れ物なのかを示すのがデータ型です。
主要なデータ型には以下の種類があります。 整数型は複数ありまして、それぞれ型によって扱えるサイズが違います。 整数型は次の表を参考にしてください。
整数型で注意しなくてはいけないのはcharです。
「char」は変数に「1文字」だけを入れることが出来ます。
その1文字はで囲んでください。 charは上の表では整数型になっていますが、文字なのになぜ整数型なのかの理由はコンピュータが記録を行う時には文字は整数値で管理するからです。
次は浮動小数点型について説明します。 浮動小数点数型は少数点を持つ数値のことを言います。
整数型の最大値を超える場合は浮動小数点型を使います。
浮動小数点型はdouble型とfloat型の2種類が有ります。
double型は64ビットのサイズで桁数15桁まで表現できます。
float型は32ビットのサイズで桁数7桁まで表現できます。
float 型を表現するには次のようにfまたはFを数値の後に付けます。
次はdecimal型について説明します。 次は文字列型について説明します。
文字列型は文字列を扱うことができる型でで表します。
そして、文字列はダブルクォートで囲みます。
「string」の先頭は「String」のように大文字でも構いません。
では例をみてみましょう。
この章では変数について説明します。
変数とは何かしらのデータを入れる入れ物みたいなもので、さらにそのデータを記憶させて持ち運ぶことが出来ます。
例えばバックに財布やハンカチを入れて持ち運びますが、そのバックに当たるものが変数で、その中に入っている財布やハンカチがデータに該当します。
変数に入れたデータを使って、プログラムを書いていくのが基本中の基本になります。
では例をみてみましょう。 この例の中にという箇所がありますが、これが変数です。 この例では「int i;」が変数の宣言です。 つまり、入れるデータがどのような種類なのかによって、型名は異なります。
この例の場合は変数に入れるデータは123という整数なので「int」を付けています。 以下の表が予約語一覧です。以後、学習が進んでいく内に予約語は自然と覚えますので、ここでは覚えなくても結構です。
この例では以下の部分でデータを入れています。 「=」は代入演算子と言います。
代入演算子は右辺のデータを左辺にある変数に入れると言う役割があります。
データを入れる作業を代入と言います。
変数にデータを入れる方法はもう一つあります。
今までは以下のようにデータを入れていました。 これを書き換えると以下のようになります。 宣言と同時にデータを入れていますが、このような形式を「変数の初期化」と言います。 では文字列の連結について詳しく説明します。
文字列と数値(変数i)を「+」で連結していますが、「+」の左右どちらかが文字列の場合、もう片方も文字列に変換されてから結合されます。
つまり数値である「123」も文字列として認識されるのでのように数値もダブルクォートで囲まれているのと同じ意味になります。
ダブルクォートで囲まれている文字を文字列と言うことは説明した通りです。 ここでは変数iに234を再代入していますが、これでデータが123から234に変更されます。
つまり、上書きされると言うことです。
再代入するときにはのように型を改めて付ける必要はありません。
この章ではC#の基本について説明します。
C#のプログラムはクラス(class)の中ですべて実行されます。
クラスの基本構文は以下の通りです。 では例をみてみましょう。 この例の実行文は以下の箇所です。 Mainはメソッドと言われていますがの詳しい説明は「メソッドについて知ろう」で詳しく説明しますので、今はMainメソッドの中に実行文を書いて、その実行文が初めに実行されると言うことを覚えておくだけで十分です。 現時点で名前空間について説明しても難しい面がありますので、詳しくは「名前空間について知ろう」で説明します。
ここでは軽く説明します。
C#で機能が定義されているクラスライブラリ(クラスが保管されているファイル)には多くのクラスがあります。
さらには自身で作ったクラスもあります。
そして、自身のクラスやクラスライブラリにはメソッドが多数ありますが、その中にはクラス名が同じで、さらに同じ名前のメソッドがあるわけです。
その名前の衝突を防ぐために名前空間が存在します。
その時に「Aという名前空間を持つZを実行」と宣言すれば「Bという名前空間を持つZを実行」と間違わなくて済むわけです。
今のところは難しいと思うので、形だけを覚えて、後は軽く流していただいて結構です。 このコメントはプログラムの出力には影響しません。
つまり、コメントは出力されません。
プログラムをどのような意図で書いたのかを忘れないためにコメントを書いておくと便利です。
またはプログラムの一部をコメントにして、動作させないことにもコメント機能は使われます。もちろん、コメントには何を書いても自由です。
コメントの書き方は2つありますので以下のaとbで説明します。 Console.WriteLine()は文字列を出力する機能を持っています。
Console.WriteLine()は「Systemと言う名前空間を持つConsoleと言うクラスのWriteLineメソッド」と言う意味です。
ここでメソッドについて説明します(名前空間やクラスについてはまだ説明しません)。
C#のメソッドの仕組みはエクセルの関数の仕組みと意味は同じです。
エクセルをご存知の方はわかると思いますが、例えばエクセル関数にSUMと言う関数が有りますが、この関数は指定した範囲のデータに基づいて足し算を行う関数です。
例えば指定した範囲のデータが「3,5,7」であるならば結果は15です。
SUMには初めから指定した範囲の足し算を行うという仕組みが備わっています。
エクセルの内部機構でSUMの機能は指定した範囲の足し算を行うと言うプログラムがされていると言うことです。
これがメソッドの意味です。
C#には初めから機能が定義されているメソッドが多数あります。
本来はのようにSystemが付いているのですが、プログラムの先頭につまり、という形式で記述するならばこの名前空間であるSystemは省略できることになっています。
この時点では名前空間のことは分からなくていいのでは文字列を出力すると覚えておいてください。
は「近藤」を出力しますが、文字列を出力する場合はダブルクォートで囲んでください。
ダブルクォートで囲まれた文字を文字列と言います。
そして、文の終わりは必ず「;」を付けてください。
日本語文の最後に付ける「。」と同じです。 「visual studio」で出力をするにはプログラムを書き終わった後に「Ctrlキー」を押しながら「F5キー」を押してください。
その結果、以下のように出力されますが、ダブルクォート自体は出力されません。 上の赤枠の箇所に空白がありますが、これはブロックの対応関係を解りやすくするためです。
これをインデントと言います。
例えば以下のようにインデントを入れないと大変見難くなります。
インデントを入れなくてもエラーにはなりません。
visual studioを使ってみよう
visual studioをインストールしよう
この章では「visual studio」をインストールします。
「visual studio」は「C#の学習を始めよう」で説明したsetp1からstep3までを行ってくれます。
初めに次のURLに入ってください。 マイクロソフトのページに飛びますので、そのページの中の以下の箇所をクリックします。 クリックしますと以下の画面が表示されますので、この中の「今すぐインストール」をクリックします。 windowsの場合には以下の画面が表示されますので「実行」をクリックします。 「実行」をクリックしますと以下のダイアログボックスが開きますので、「次へ」をクリックします。 「次へ」をクリックしますと以下のダイアログボックスが開きますので、「同意する」に印を付けて「次へ」をクリックします。 「次へ」をクリックしますと以下のダイアログボックスが開きますので、「インストール」をクリックします。 「インストール」をクリックしますと以下のダイアログボックスが開いてインストールが始まります。
インストールが完了するには2,3分かかります。 インストールが終了しますと以下のダイアログボックスが開きますので「終了」をクリックしますとインストールが終了します。