この章では配列について説明します。
普通の変数は1つしかデータを入れることができません。
他のデータを入れようとするとデータが上書きされてしまいます。
それに対して、配列は複数のデータをまとめて入れることができます。
複数のデータをまとめて扱う場合、普通の変数では以下のように別々の変数名でそれぞれのデータを入れなければいけません。 それに対して配列を使うと次のように1つの変数名で同じ型のデータを複数入れることができるのです。
同じ目的で使用する変数は1つにまとめてしまい、1つの変数で複数の要素を管理できると便利です。
このような時に配列を使用します。
では例をみてみましょう。
変数と同じように配列も以下のように宣言をしなくてはいけません。
つまり、「どの型名でいくつのデータ」を扱う配列を作成するのかを宣言します。 要素数とは配列に入れるデータの数です。
この例では以下のように宣言しています。
int person[4];
これはint型の要素が入る箱を4つ用意することを意味します。
宣言をした後にはデータを入れるのですが、それが次の箇所です。
箱を4つ用意したので入れるデータも4つです。 配列にデータを入れる基本構文は以下の通りです。 構文の[ ]の中に入っている数値を添え字またはインデックスと言います。
添え字とはデータが入っている場所を意味します。
例えば、コインロッカーには番号が振ってありますが、この番号があるからこそ、どこに自分の荷物があるのかが分かるわけです。
添え字の考え方も同じで、0から始まっている番号で配列のデータを管理します。 添え字は0から順番に番号が付けられていきます。
1から始まるわけではないので注意してください。
配列の書き方はこの他にもあります。
それは配列の宣言と初期化を一緒に行う方法です。 右辺はデータをカンマで区切ります。
上の構文で、最初の例で作成した配列を書き換えると以下のようになります。 配列に関する注意点が2つあります。
1つ目は以下の例のように要素数が5つであるにも関わらず、6個のデータを入れようとするとエラーになります。 2つ目は配列の2つ目の書き方を紹介しましたが、以下のように要素数を省略できます。 この場合は代入するデータの数が配列の要素数になります。
上の例の場合は要素数は6つなので、自動的に6を指定したことと同じ意味になります。
次は配列の要素を出力する方法について説明します。
以下が配列の要素を出力している箇所です(紙面の都合で2行で書いていますが、1行で書いてもいいです)。
次は文字列を配列で扱う方法について説明します。 文字列とは複数の「文字」を並べたものです。
char型の文字を複数並べることで文字列を作ることが出来ます。
char型の文字を複数並べるにはchar型の配列を使います。
char型の配列の作成手順は以下の通りです。
最初にchar型の配列を宣言してください。 次に配列の要素に1文字ずつ入れていきます。 実は文字列(この例ではdog)には文字列の最後に(ヌル文字と言います)と言う文字が隠れていまして、意味はを意味します。
ですので、配列の最後の要素にを付け加えてください。
その分、配列の要素数も1つ増えるので、配列の要素数もではなくてになります。
配列を出力している箇所は以下の箇所です。 結果は「dog」 を出力します。
char型の配列文字を出力する時の変換指定文字はになります。
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