この章ではデータ型について説明します。
変数の宣言時に、変数に入れるデータがどのような性質のものなのかを指定するのがデータ型です。
例えばの場合はintが付いていますが、これは整数だけがaという変数に入れることができます。
データ型は以下の種類に分類することが出来ます。
「整数型」
「浮動小数点数型」
「文字型」
「論理型」
初めに整数型から説明します
整数とは「少数点のない値」のことを言います。
整数は10進数、8進数、16進数などで表せますが10進数は1や100などの我々が普段使っている数字です。
8進数は先頭に0を付けて0144などと書きます。
16進数は先頭に0xを付けて0x41などと書きます。
変数に入れるデータが整数の場合には変数の前にintを付けます。
このintは符号付き整数と呼ばれていまして、プラスの値とマイナスの値が使用できる型です。
以下の例の場合には2という整数を変数に入れるのでintを変数名の前に付けています。 整数には符号付き整数の他に符号無し整数があります。
以下の表を見ていただくと分かりますが、符号無し整数はマイナスの値がない分をプラスに使えるので、プラスの扱える範囲が倍になります。 では「int」や「unsigned int」以外の型(unsigned short,short)を見てみましょう。
では次の型(long intとunsigned long)進みます。
では次の型(long long,unsigned long long)に進みます。
次は浮動小数点数型について説明します。 浮動小数点数は少数点を持つ数値のことをいいますので、などと表現します。
整数型の最大値を超える場合は浮動小数点数型を使います。
浮動小数点数型はdouble型とfloat型の2種類が有ります。
double型は8バイト=64ビットのサイズで、倍精度浮動小数点数型と呼ばれていますが、桁数が15桁まで表現できます。
float型は4バイト=32ビットのサイズで桁数が8桁まで表現できます。
float型は30.0Fなどと末尾にFもしくはfを付けます。
今ではfloat型はほとんど使われていないので、double型を使用するようにしてください。
では例をみてみましょう。 printfでfloat型やdouble型のデータを出力するにはを使います。
次は文字型について説明します。 文字型(char 型)は半角英数字1文字をシングルクォートで囲んだ形で表します。
文字型の値は1バイトで表現されるため、1バイトで表現可能な文字でなければなりません。
日本語のような全角文字のをシングルクォートで囲っても char 型にはなりません。
文字列(例えば”ねこ”)とは異なり、文字型で表現できのは半角の1文字と覚えてください。
例えば以下のシングルクォートで囲まれたデータは文字型です。 もう一つ注意してほしいことは文字型は文字という名前が付いていますが、実は文字はコンピュータの中では整数の値として保持されています。
ですので、charは半角英数字1文字の他にまでの整数を入れることができます。
その他に「Unsigned char」があります。
これは「半角英数字1文字」の他にまでの整数値を入れることができます。
では例をみてみましょう。printfで文字型を出力するときの変換指定子はです。