プログラミング入門

コンストラクタについて知ろう

この章ではコンストラクタについて説明します。
コンストラクタはオブジェクトを作成すると同時に自動的にフィールド変数にデータを入れる特殊なメソッドです。
詳しい説明は例の後に行います。
では例をみてみましょう。 これまでは以下のように1つ1つデータを入れていましたが、実際の銀行のシステムではこの中のどれか1つでもデータを入れ忘れたら大変なことになります。 しかし、コンストラクタと呼ばれる特殊なメソッドを使うことによって、オブジェクトを作成すると同時に自動的にフィールド変数にデータを入れることができます。
以下がコンストラクタの基本構文です。 コンストラクタには戻り値の型を書きません。
例では以下の箇所がコンストラクタです。 次にコンストラクタを呼び出す方法について説明します。
オブジェクトを作成するとコンストラクタが自動的に実行されるのですが、渡したいデータはオブジェクトの引数に入れます。
この例では以下の箇所です。 つまり、オブジェクトの作成の過程でのデータがコンストラクタのにそれぞれ自動的にセットされることになります。
図にすると以下の通りです。
次は引数のあるコンストラクタと引数のないコンストラクタを両方作った例をみてみましょう。 結果は以下の通りです。 前の例では引数のあるコンストラクタだけでしたが、この例では引数のないコンストラクタも同時に作成しています。
このように引数の数や引数の型が違うならば、同じ名前のコンストラクタを定義することが出来ます。
この例では上のコンストラクタは引数がなく、下のコンストラクタは引数が3つあり、引数の数が違いますので同じ名前のコンストラクタでも定義することが出来ます。これをオーバーロードと言います。
コンストラクタの実行はオブジェクトの引数に応じて呼び出されます。
=>ここでは引数のあるコンストラクタを呼び出しています。

=>ここでは引数のないコンストラクタを呼び出しています。